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急性期の精神病患者に対し、家族・医療チームを含めた「開かれた対話」により、飛躍的に治療効果を挙げたオープン・ダイアログによる治療
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答: 統合失調症・うつ病・PTSD/家庭内暴力などの急性期の患者に対して、本人、家族、医師、看護師などのチームが患者自身の話をよく聞き、それについて直ぐに結論を出すのではなく、開かれた形で応答し、患者がどのような状況にあるかを対話の中から見出そうとする治療法。それにより患者が自分の状態を言葉で理解し、他の人とも共有できるようになることにより、他人から理解されているという安心感を得ることが出来るようになり強度のストレスから逃れられるようになるフィンランドで開発され、これまで長期間かかっていた統合失調症などの治療で画期的な効果を上げたという研究成果が得られている。: : : :
Hampstead Heath, London, in March
配置番号:あなたの投稿された質問と回答が何処に配置されるかを示すため、1から5まで(少数を含む)を指定してください。: 斉藤環、2015、『オープンダイアローグとは何か』医学書院 地図: 2015-09-23 00:00:00
統合失調症の治療は長期にわたり、再発率も高かった
日本における一般的な統合失調症の慢性患者の多くは数年から数十年といった長期間にわたる入院生活を続けており、主治医の診断は週に1回5分程度、後は日々の服薬が彼らの安定を支えています。彼らが入院を余儀なくされている理由は主として社会的なものです。

地域に受け皿がなく、彼ら自身も長期にわたる入院生活のなかで退院に強い不安を感じているため、しばしば病院が「ついの棲家」になります。オープンダイアログは早ければ十数回程度のセッションで治療が完了するとしたら、慢性的な入院療法に比べ、どれほどコストを低く抑えられるかは想像に難くありません。

オープンダイアログはどのように行われるのか?
患者もしくはその家族から、オフィスに相談以来の電話が入ります。この時電話を受けるのは医師だったり看護師だったり心理士だったりPSWだったり様々です。いずれにしても最初に相談を受けた人が責任を持って治療チームを招集し、依頼から24時間以内に初回ミーティングが行われます。

参加者は患者本人とその家族、親せき、医師、看護師、心理士、現担当医、そのほか本人にかかわる重要な人物なら誰でもいいのです。非常にオープンなところがこの治療法の特徴です。このミーティングはしばしば本人の自宅で行われますが、場所はどこでも構いません。

治療対象は最重度の統合失調症を含む多様なケースです。依頼された相談は全て受けるという姿勢から考えても、事実上、あらゆる精神障害が対象となっていると考えられます。治療チームは数名の専門家からなるチームをつくり、危機にあるクライアント(とその家族)に即座に会いに行くわけです。

薬物治療や入院の是非を含む、治療に関するあらゆる決定は、本人を含む全員が出席したうえでなされます。スタッフ限定のミーティングなどは一切ありません。本人と家族、関係者ら全員の意向が表明されたのちに、治療の問題が話し合われます。

仮に患者が入院した場合にも、同じ治療チームがかかわりを持ち続けます。こうした心理的な連続性は、患者や関係者の安心を支えるうえで、極めて大切なことです。緊急事態が去り、症状が改善するまで同チームのかかわりは、本人のみならず、家族に対しても続けられます。発症直後のような緊急時に、密度が高い介入を行うという点で、オープンダイアログは通常の家族療法とは大きく違います。

通常の診療とは違い、オープンダイアログでは最初から「診断」がなされることはありません。とりわけ統合失調症の場合には、発症初期の患者と家族の不安は大変なものです。特に家族は、何とか強制的にも入院させて安心したいという思いが強い。しかしオープンダイアログでは、対話の中で本人が納得しない限り、入院治療はあり得ません。家族が孤立してしまわないよう、ミーティングはほぼない日のようになされ、通常はこれが10-12日間は継続されるのです。

オープンダイアログは何故効くのか?言語化による不安の除去
このような薬も使わない、診断も敢えてしない、言葉だけの治療法で何故精神病が治るのだろうか?オープンダイアログはパフチンのアイディア、すなわち「言語とコミュニケーションが現実を構成する」という社会構成主義的な考え方に基づいています。

この視点から考えると、精神病は単なる脳機能の障がいではありません。それは、共有し伝達することが可能な現実からの疎外、一過性であっても根源的で恐るべき疎外を指しています。そうなると、人はまるで”孤島”に島流しになったようなものです。病的体験を言語化することは、何らかの治療的変化につながることがある。オープンダイアログは、そうした言語化のための最も洗練された技法の一つということになります。

統合失調症の初期には周囲からのストレスや緊張により、それこそ言語を絶した恐怖体験が患者を圧倒してしまいます。このようなどこに連れて行かれるかわからない体験は、それが幻覚や妄想という言語で表現されることにより、幾分受け止められやすくなります。招待のわからない恐怖よりは、招待を言葉で言い表せる恐怖の方がまだましなのです。

PTSDなどのトラウマを持つ人は、あまりの過酷なストレス経験が、断片化され現在との連続性を失ったトラウマとして心に刻まれます。断片化のゆえに、トラウマは自分自身の人生の一部として統合され、物語化されることがありません。断片化されたトラウマの記憶を、言葉の力を借りて自分の人生に再統合することは、トラウマ治療の基本として取り入れられています

オープンダイアログの効果についての医学的根拠
それではオープンダイアログは実際にどの程度の治療効果を上げたのでしょうか?西ラップランド、トルニオ市の精神科病院であるケロプダス病院で臨床心理士をしており、ユバスキュラ大学教授のヤーコ・セイラック氏がオープンダイアログによる治療の中心人物です。

彼によると、この治療法を導入した結果、西ラップランド地方で、統合失調症の入院治療期間は平均19日間短縮されました。薬物を含む通常の治療を受けた統合失調症患者群との比較において、この治療では服薬を必要とした患者は全体の35%、2年間の予後調査では、82%は症状の再発がないか、ごく軽微なものにとどまり(対照群では50%)、障碍者手当を受給していたのは23%(対照群では57%)、再発率は24%(対照群では71%)に抑えられていました。既にかなりのエビデンスの蓄積があったのです。

オープンダイアログを実施する職員の体制の違い
それでは、現地でオープンダイアログに取り組む職員の実情はどうなっているのでしょうか?国立精神・神経医療研究センターの看護師(心理学博士)、下平美智代さんが雑誌『精神看護』2015年3月号に書いたレポートによると次の通りです

下平さんが特にうらやましいと感じたのは看護師の自立性の高さです。ケロプダス病院には様々な専門職がいますが、看護師が圧倒的に多い。医師8名、心理士8名に対し看護師が68名というチームです。ある看護師は「僕は看護師でありセラピストでもある。仕事の采配は自分自身で決める。ここでは誰かにお伺いを立てるなんてないよ」。下平さんのレポートによると、ケロプダス病院は「スタッフが辞めない職場」なのだそうです。25年間勤務した看護師は、そこでの仕事がどんなにやりがいがあったかを語っています。一時的なアルバイトのつもりで入ったティモという看護師も職種の壁がなく妙な上下関係もないと語っています。

オープンダイアログを取り入れたことで結果的に全職種が同じトレーニングを受けてセラピストになり、患者単位でチームを組んで仕事をするという方針が定着したわけです。その結果、職種の垣根が取り除かれてスタッフの自立性と対話が尊重され、それがスタッフの定着にもつながったわけです。対話が持つ正常化の力は、職員にも作用しているのかもしれません。

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