ファンドレイジングの成功率の高さ |
筆者がこのサービスに注目する理由は、そのファンドレイジングの成功率の高さである。サービスインから1年弱で55以上のプロジェクトが開始され、約7割が目標額のファンドレイジングに成功。最大約400万円を超える資金を調達し、合計で2000万円を超えるお金を集めている。 |
これはスタートアップ期の同種のサイトとしては最も大きく成功したサービスだろう。プロジェクトの支援者1人当たり約9000円を支援している。東日本大震災における寄付額の平均が約4600円なので、単価も高いと言えるだろう。
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データの徹底的活用 |
この成功率の高さは、独自の特徴的なサービスが要因となっている。まず、徹底したデータの活用。「READYFOR?」の母体であるオーマ株式会社はデータマイニングが専門で、資金を集めたい団体・人に最適なプロジェクトを作成する。 |
また、キュレーターと呼ばれるプロジェクト担当者が、ソーシャルメディアでの拡散方法からプロジェクトの編集までコンサルティングを行なう。 |
実際に「何かのモノ」が届く。 |
また、資金を提供した人には、実際に「何かのモノ」が届く。例えば、宮城県石巻市立渡波(わたのは)小学校の子供たちがガレキで作ったさまざまなオブジェによる展示会をイタリアで開催しようという「町のカケラ達-ワタノハスマイル展」プロジェクトでは、1500円の支援で子供たちが作った「オリジナル缶バッチ3個」、1万円の支援で「子ども達の作品で作ったオリジナル缶バッチ9個」「イタリアでの様子を記録したオリジナルDVD」「子ども達からのお礼のお手紙」が受け取ることができる。 |
さらに10万円の支援では、「子ども達の作品で作ったオリジナル缶バッチ9個」「イタリアでの様子を記録したオリジナルDVD」「渡波小学校の子ども達からのお礼のお手紙」「渡波小学校の子ども達が作るオブジェ作品」「イタリアの子ども達が作るオブジェ作品」が受け取ることができる。
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30日で約400万円を集める |
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これらのサービスにより、「READYFOR?」はファンドレイジングの成功率を高めており、これまで半年かけて30万円しか集まらなかったNPOを、30日で約400万円を集めることに成功させている。
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