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少子・高齢化が進む中で、高齢世代、子育て世代のリスクが拡大していることに多くの関心が集まっていますが、「創造人生」の調査では、世代別の見ると若者世代(34歳以下)が最も大きくリスクを拡大していることが分かりました。具体的に見てみましょう。 第1には、「授業理解困難」「いじめ」「不登校」「若年無業者」「不安定・うつ」などの、いわゆる発達期リスクが、親の世代である団塊ジュニア世代に比べ、若者世代では調査都市の多くで倍増する勢いで増加していることです。 右の図は、その一例として7都市の「授業理解困難」が世代ごとにどのように増えてきたかを示したものです。「授業理解困難」の子は、調査都市の多くで今の親の世代(団塊ジュニア世代)に比べ、若者世代では2倍になっていることが分かり、我々が予期した以上に、急増していることに驚きました。 |
![]() Sozo-Jinsei CCS Survey by Open City Institute (2011-2016) | ||
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![]() Sozo-Jinsei CCS Survey by Open City Institute (2011-2016) |
第2に、その共通の要因が幼児期の「仲間遊び苦手」であらわされる社会性の発達の遅れや、愛着の形成の不安定化につながりやすい「父・母との接触少」と深く関連していることも分かりました。 「仲間遊び苦手」は、広汎性発達障がい、注意欠陥多動性障がい、学習障害の3つの発達障がいに共通の初期症状として採った指標です。左の図で見ると「仲間遊び苦手」の子が、若者世代で大きく増えていることが分かります。「創造人生」調査の結果、幼児期に「仲間遊び苦手」だった子は、そうでなかった子に比べて、その後の人生で「いじめ」「不登校」などの発達期リスクが大幅に拡大していることが分かったのです。 それでは、「仲間遊び苦手」な子はどうしてできるのでしょうか?9都市の調査結果では、「叱るしつけ」「父接触少」「子供の貧困」「不安定・うつ」「母接触少」が貢献度が大きい主要な子供の側の要因であることがわかりました。しかし親が抱える「不安定・うつ」「子育て不安」などのリスク要因のほうが、子供の「仲間遊び苦手」を増やすうえで、より大きい貢献度を持っていることがわかりました。 | ||
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また、それらの発達期リスクの将来の就労や貧困等の暮らしのリスクへの連鎖が非常に強いことも明らかになりました。 例えば、「仲間遊び苦手」だった子は、そうでない子に比べ、「不登校」になるリスクを全ての9都市で有意に2倍以上、最も高い都市では、10倍拡大しており、「若年無業者」になるリスクを、8都市で有意に2倍以上、最も高い都市では、11倍という高い率で拡大していることが分かりました。「仲間遊び苦手」は最近急増している発達障がいに共通な初期の症状として指標化したものです。 |
![]() 野辺・街角の花: 浜木綿(はまゆう), 5月 (Photo by M.Kusakabe) | ||
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![]() 野辺・街角の花: ラベンダー, 5月 (Photo by M.Kusakabe) |
同時に、「仲間遊び苦手」のリスクには、「家族からの支援」「友人ネットワーク」「近隣助け合い」などの互助による強み要因が全都市で非常に高いリスク削減効果があることが検証され、この他、「地域子育て支援センター」「児童館」「学童保育」などが多くの都市で「仲間遊び苦手」を減らしていることが分かりました。 比較的早い時期における親子・近隣・友人との触れ合いを通じる早期・予防プログラムにより対処する重要性が明らかになりました。これらは、9都市での「創造人生」のコミュニティー・カルテ調査で得られたエビデンスに基づく結果の一部です。 | ||
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創造人生は、次のような特色があります。以下のページをご参照ください | |||
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| ![]() Photo by M.Kusakabe, Hampstead Heath,London |